2008年05月23日

TCによるアポロ15号の噴射跡の確認

かぐやがまたやってくれました。

2008/05/20
月周回衛星「かぐや(SELENE)」の地形カメラによるアポロ15号の噴射跡の確認について
http://www.jaxa.jp/press/2008/05/20080520_kaguya_j.html

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、月周回衛星「かぐや(SELENE)」に搭載している地形カメラ(TC)の観測データに基づき作成した立体視画像により、アポロ15号のエンジンの噴射によって生じた「ハロー」と呼ばれる噴射跡と考えられるものを確認しました。

なるほど、こういう確認の仕方があったのか。

解像度10mじゃ、旗や着陸船も見えないだろうし、着陸船の影が伸びたところで数ピクセルくらいにしかならないからムリだろうと思っていましたが、むう、噴射跡が100mの桁で影響を及ぼしているのなら、かぐやのLISMなら余裕っち。

NHKニュースでもやってましたが、「かぐやが撮影に成功しました。今度はアポロ15号の…」の『今度は』というセリフがうれしいですなぁ。

そういえばチャンゲはどうしてるんかな。あまりにもプレスリリースがないので、それこそ「月に行ってない」説が浮上してたりしてますがな。

さて「人類は月に行ってなかった」派はどう動くかしら。また四の五の言って揚げ足取るのかな。
end
posted by かのん at 02:39 | Comment(0) | 宇宙開発

2008年03月06日

かぐや "Aviation Week Laureate Award for Space" 受賞!

今日3月4日、「かぐや」プロジェクトがアメリカの航空宇宙雑誌"Aviation Week"主催の"Laureate Awards"という賞の今年の宇宙部門を受賞しました!コングラッチュレーションズ!!


授賞式はワシントンDCでしたが、滝澤プロマネは授賞式に出られていたようです。蝶ネクタイがまぶしー。

今回の受賞は、日本の宇宙開発プロジェクトではもちろん、非米国のプロジェクトとしても初受賞(カッシーニ/ホイヘンスはNASA-ESA共同プロジェクト)とのこと
[5/5削除修正]:非米国プロジェクトの受賞が過去にありました(2003年の中国有人宇宙飛行プログラム成功によるYang Liwei氏の2004年度受賞)。訂正してお詫びします。

今後の成果が待ち遠しいです。プロジェクトの皆さん、引き続きがんばってください!end
posted by かのん at 00:26 | Comment(0) | 宇宙開発

2007年12月24日

「定常観測に移行しまーすっ」

2ヶ月に渡る姫の嫁入り道具の初期機能確認(チェックアウト)が終了し、12/21、定常観測に移行しました。いよいよこれから10ヶ月に渡る本観測に入ります。

月周回衛星「かぐや(SELENE)」の定常運用への移行について
http://www.jaxa.jp/press/2007/12/20071221_kaguya_j.html

14機器のうち、XRSとCPSに引継事項がついてしまいましたが、それ以外は特にトラブルもなく、無事に定常観測に入れることになりました。これからばんばん活躍してくれることを祈ります。

しかし、TVでは「アポロ17号の着陸地点付近を撮影」とかでてましたが…高度100kmからじゃHDTVはおろか、機器中で最高の分解能(10m)を持つTCでも見えるかどうか…着陸船の根元の影がすごく長く伸びれば数ピクセルは写るかもしれませんけど。

何はともあれ、来年はいろんな成果でお茶の間をにぎわしてくれるだろうと思います。がんばれ、かぐや!end
posted by かのん at 17:49 | Comment(0) | 宇宙開発

2007年12月15日

「すぺくとるぷろふぁいらぁーっ」※コマンド実行の練習

姫の月観測データファーストライト第二弾はSP(スペクトルプロファイラ)データでしたっ。

月周回衛星「かぐや(SELENE)」のスペクトルプロファイラによる観測について
http://www.jaxa.jp/press/2007/12/20071214_kaguya_j.html

SPは半月前にリリースのあったTCやMIとセットの機器でして、これをLISM(月面撮像/分光機器)と呼びます。データ処理も3つ同時に行っているのですが、訳あってTCやMIとは時期がずれたものの、ようやくSPのファーストライトデータもリリースされ、LISM3機器のデータに問題ないことが分かりました。

一般の人々にとって、スペクトルデータってTCの月面画像ほどはピンとこないかもしれませんが、月面の鉱物分布を見るには重要なデータで、それが全球に渡ってまんべんなく撮られるなんて、ああっ、なんか気絶しそうです。

データ処理する側の人は大変ですけどね。

データ量産する人たちはがんばってくださいです。end
posted by かのん at 18:05 | Comment(0) | 宇宙開発

2007年11月17日

「かぐやサイエンスデータのファーストライト第1弾ですっ」

LISMデータキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!

去る11/3に観測されたLISM(月面撮像/分光機器)のうちのTC(地形カメラ)とMI(マルチバンドイメージャ)のファーストライトデータが11/16に公開されました。TCは分解能10mのステレオ視画像データを収集、MIは分解能20mの9バンド多色分光画像データを収集できる機器。今回はそれぞれのサイエンス目的が際立つように、TCは太陽高度が低くて地形の影がより長くなる極の領域が、MIは逆に太陽高度が高くて影が出にくくなる低緯度の領域が、選択されました。

それぞれ、お見事なデータになりました。

これまでの月の全球データは10年前のクレメンタインデータで、解像度も100mほどだったものが、姫のデータでは一桁高い空間分解能になるわけで、クレータや高地の地形構造の様子や鉱物分布の研究が進歩するわけですよ。姫、というかLISM、グッジョブです。

これからLISMは1年かけて月の全球観測を行い、データを収集し、輝度校正・幾何補正処理、モザイク処理などを施した後、全世界に公開することになります。それでようやくミッションコンプリートなわけですが、まあ、まずはファーストライト成功、春山先生、大竹先生、他LISMチーム、まずはおめでとうございます。

あ、SPを忘れてた。こちらは実は裏でいろんな都合があるようでして、まだ出せないようですが、いずれ出てくることでしょう。松永先生、LISMデータ処理チーム、もう少しがんばって!end
posted by かのん at 18:23 | Comment(0) | 宇宙開発

2007年11月15日

「『地球の出』を撮ってみました〜」

姫が11/13に『地球の出』を送ってきました。もちろんハイビジョンによる撮影は史上初。

今日はNHKさんが特番でその様子を放映してました。私は仕事を中断して家に帰って正座して見ました。月の海と高地とで表情が全然違うので、特に高地だと臨場感がありますなぁ。

そういえば「おきな」と「おうな」の切り離し機構や切り離しの瞬間の映像に知り合いが何人か映っていましたが、皆さんめちゃめちゃうれしそうでした。しかし切り離し機構の担当ってSさんだったのかたらーっ(汗)

※ちなみに月は地球に対して同じ面(表)を向いているので、月面上に居る場合は「出入り」を見ることは出来ない、というのは件のページの注釈の通り。

HDTVはサイエンスというより広報向けの機器ではありますが、この映像だけでもお見事と言えますなぁ。end
posted by かのん at 03:51 | Comment(0) | 宇宙開発

2007年11月09日

「ハイビジョンでお送りします〜」

姫の嫁入り道具の1つであるNHKのハイビジョンカメラのファーストライト映像がプレスリリースされました…、お見事です。

PCの壁紙にはでかすぎるサイズのハイビジョン画像はもとより、その映像は圧巻です。世界初となる高度100km上空からのハイビジョン撮影映像を見ていて、なんというか、震えてきました。ついにここまで来たのだな、と。
ただ、『地球の出』の映像は今回は出なかったようですが、その図も待ち遠しいですね。

さて、お次はサイエンスデータのファーストライト。まずはLISMなのかな?TCのステレオ視画像、MIの多色分光画像が見てみたいですっ。SPはスペクトルデータなので一般受けしにくいですが…極の永久影とかで何かヘンなスペクトルが出たら面白いですな。

姫は元より、ダウンリンク周り(よれよれの臼田アンテナとか)や、相模原のデータ処理系もがんばれ!end
posted by かのん at 00:38 | Comment(0) | 宇宙開発

2007年11月08日

「これが私の本当の姿ですっ」

10月31日までの4日間をかけ、姫の嫁入り道具のうち、月磁場観測LMAGマストの伸展、月レーダーサウンダーLRSアンテナの伸展、超高層大気プラズマイメージャUPIのジンバル展開が完了しました。

LMAGは12mの1本マスト、LRSは15mのアンテナ4本で構成されるのですが、それが完全に伸展し、姫はついに本来の姿になりました。無重力状態でないと見ることの出来ない姿ですが、いよいよこれで観測体制に入りました。

さて、お次はいよいよ各観測機器のファーストライトが始まります。どんなデータが送られてくるか、ワクワクドキドキブルブルです。

中国でもチャンゲ1号が打ち上げおよび高度200kmの周回軌道投入に成功し、月探査レースが熱を帯びてきました(でも観測性能は姫の方が上ですよ)。何はともあれまずはがんばってデータとりまくりです〜。end
posted by かのん at 23:58 | Comment(0) | 宇宙開発

2007年10月22日

「ノーマルモード移行完了ですっ」

10月19日、姫は月面から高度100kmを周回する極軌道上についに到達。また、それまで慣性姿勢だった状態を、観測機器が並ぶ+Z面(おなか)を常に月面に向けるノーマルモード(定常制御モード)に移行、ついにクリティカルフェーズの全てが終了しました。

9月14日から1ヶ月強続いた追跡管制もこれで終了。追管隊の皆様、お疲れ様でしたっ。また姫の500Nメインエンジンもお役御免。よくがんばりました。

しかしクリティカルフェーズは大きな不具合もなく順調でした。NHKの番組でISASの加藤先生がおっしゃった「びっくりするほど順調」という言葉もうなずけます。しかしあの番組での先生、だいぶメイクアップされてて、別人のようでしたたらーっ(汗)

あと出来れば知って欲しいのがH-IIAロケット第二段。姫が月周回に入った10月4日のLOI1の日、第二段は大西洋上で大気圏に突入して人知れず役目を終えました。打ち上げ隊の皆様もおつかれさまでした。

地上の皆さんのおかげで、姫は無事に月の周りを回ることが出来ました…おじいさん、おばあさんとともに。2人が月までついていっちゃったのが竹取物語と違うところですが、まあ3人なかよく、というのもよいですな。

さて、姫のこれからのお仕事は、観測機器の初期チェックアウト。月磁場観測LMAGマスト伸展、月レーダーサウンダーLRSアンテナ伸展、超高層大気プラズマイメージャUPIジンバル展開と続きます。これで姫が最終形態になります。今はまだ仮の姿なのですよ。

その後、ハイビジョンカメラの撮像や各観測機器のファーストライトが待ってます。姫の嫁入り道具はちゃんと動くでしょうか?月からデータが降りてくるのを楽しみにしております。自分は特に月面撮像/分光機器LISMのデータが楽しみです…訳あってハラハラドキドキですが。end
posted by かのん at 01:29 | Comment(0) | 宇宙開発

2007年10月15日

「おじいさん、おばあさん、これからもよろしくねっ」

リレー衛星およびVRAD衛星の愛称をそれぞれ「おきな(OKINA)」および「おうな(OUNA)」と命名いたしました。

そうきたかっ!

10/9のリレー衛星分離に引き続き、10/12にはVRAD衛星の分離に成功しました。そして、それら2衛星には姫のおじいさん・おばあさんを指す「おきな」「おうな」が付けられました。

しかし、おじいさんは重力場計測に、おばあさんはVLBI観測に、とそれぞれ姫の手伝いをすることになってしまったとは…

現代版竹取物語では、おじいさんとおばあさんは忙しい日々を送ることになりそうです。しかも1分間に16回スピンしながら…大車輪おじいさんもビックリ。end
posted by かのん at 02:28 | Comment(0) | 宇宙開発